「私は山に向かって目をあげる」

  • チャプレン室「こころのサプリメント」

「私は山に向かって目をあげる」

チャプレン室 泉川 留美子

私は山に向かって目を上げる。私の助けはどこから来るのか。
私の助けは主から来る。天地を造られたお方から。
主はあなたの足をよろけさせず、あなたを守る方はまどろむこともない。
見よ、イスラエルを守る方はまどろむこともなく、眠ることもない。
主はあなたを守る方。主はあなたの右手をおおう陰。
昼も日があなたを打つことはなく、夜も月があなたを打つことはない。
主は、すべてのわざわいからあなたを守り、
あなたのたましいを守られる。
主はあなたを行くにも帰るにも今よりとこしえまでも守られる。

 

この詩篇121篇は、昔、旅をゆく人々が
危険の多い山道を歩くときに口ずさんだ歌と言われています。

 

今のように安全な乗り物のない時代、
不安を抱えながらも歩いていくしかない旅道中。
山を見上げながら、見えない守りを信じて
一歩一歩、進んで行ったのでしょう。
現代を生きる私たちの旅も安全になったと言っても、
旅はやはり、危険と隣り合わせだと思います。

 

戦争や地震など災害のニュースを毎日のように目にし、
年齢を重ねて思うように動かない体に不安を覚えるなど、
「これから先、どうなっていくのだろう」と、
人生の旅路を考える時にも、やはり困難が多いと感じます。

 

聖書が語る「守り」とは、
人生から苦しみや悲しみがすべて消えるという意味ではありません。
むしろ、喜びの日も、寂しい夜も、
人生のすべての場面に寄り添う守りがある。
つらい出来事の中にあっても、私たちが一人ぼっちではなく
全能なる神様が人生のすべての場面に寄り添ってくださるのです。

 

倒れても再び立ち上がる力が与えられるという希望であり、
神様はあなたのたましいを守ってくださるお方です。