こころのサプリメント「新年を迎えました!」

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こころのサプリメント「新年を迎えました!」

チャプレン室 泉川留美子

♪もういくつ寝るとお正月~ お正月には凧あげて~

お正月を迎える前、子どもの時には指折り数えてという言葉がぴったりするほど、待ち遠しい思いを感じたものです。年齢を重ねると生活に忙殺されて、待ちもしないうちに、あっという間に新年を迎えてしまったという感じですね。

私が子どもの時は旧正月を祝いました。一張羅の着物、毎年あげをおろしつつ母が着せてくれ、良家のお嬢さんになった気分ですまして歩いたものです。

そして忘れられない思い出は、凧あげです。販売されている凧は高価で子供の私たちには買えなかったので、兄が竹ひごや和紙を使って手作りの凧を作ってくれました。竹ひごをろうそくの火であぶってカーブをつけたりしながら工夫して立派な凧を作ってくれたものです。

凧上げにいくと、空高く飛ぶ凧に、自分たちまで空を飛んでいるような、そんな爽快な正月遊びを楽しみました。凧が低空飛行になると、電報を打つと言って、兄は紙に穴をあけて凧紐に通し、凧のもとまで送ったものです。子どもですからその効果の真意はわかりませんが、兄が言うには、凧に高く飛んでくれるように電報を打つと空高く舞うのだと言うのでした。

お正月の思い出は、お年玉もそうですが、わくわく楽しい思い出ですね。皆さんはどんな思いをもってお正月を迎えられたことでしょうか?

新年を迎え、この年、どんなことを目標にしようか考えて、マザーテレサのことを思い出していました。彼女が残した数々の言葉に目を通すことがよくあります。彼女の言葉に励まされたり、勇気が湧いたりするのです。

「笑ってあげなさい。笑いたくなくても笑うのよ。笑顔が人間に必要なの。」

「世界平和のために何ができるかですって?

家へ帰って、あなたの家族を愛しなさい。」

「今、この瞬間幸せでいましょう。それで十分です。その瞬間、瞬間が、

私たちの求めているものすべてであって、他には何もいらないのです。」

「昨日は去りました。明日はまだ来ていません。

わたしたちにはただ、今日があるのみ。さあ、始めましょう。」

シンプルだけど、素敵な言葉ですよね。マザー・テレサの言葉を読むと、

「アガペに生きる」ということを教えてもらえます。コロナ禍の中で新年を迎えました。理念を心にとめて、神様の愛に守られ生かされて今年も歩んでいきたいと思います。

特定医療法人アガペ会理念「アガペに生かされ、アガペに生きる」

「わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい」

ヨハネによる福音書13章34節