「パーソン・センタード・ケアをもっと知ろう!」の講演会を実施しました
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「パーソン・センタード・ケアをもっと知ろう!」の講演会を実施しました

2025年9月3日(水)、アガペ会の全職員を対象に「パーソン・センタード・ケア(以下、PCC)をもっと知ろう!」の講演会を実施しました。講師は、認知症介護研究・研修 大府センター研修部長/DCM推進室長の中村裕子先生です。以下、報告です。PCCは、症状だけを見るのではなく「人に焦点を合わせる」ケアです。支援を受ける人だけでなく、支える側も大切にし合う関係をつくり、その人が「受け入れられ、尊重されている」と実感できることをめざします。先生は、人がもつ5つの心の必要(くつろぐ、自分らしさ、愛着=大切な人や物とのつながり、携わること=役割、共にあること=仲間。中心に“愛”)を紹介。痛みや暑さ、騒音、子ども扱い、役割を取り上げること、仲間外れなどが、これらを傷つけると説明しました。
たとえば「家に帰りたい」という訴えに、嘘でその場をやりすごすと原因が残ったままです。まず体の不調や不安の理由を探し、安心につながる関わりを考えることが大切だと伝えました。
DCM(認知症ケアマッピング)は、5分ごとに行動と気分(うれしい/つらい)を当事者の立場で観察し、あとで「点ではなく線」で見直す方法です。楽しく歩いているならプラス、表情がつらそうならマイナスなど、本人の充実度で読み取ります。これにより、食事量が足りず空腹だった、スタッフの一言が長く不安を生んだ、といった原因に気づけます。講演後、本法人は「DCM推進施設」に認定。短時間の観察と振り返り、ケアプランへの反映、よい実践の見える化を全職種で進めることを確認しました。
主催:アガぺ会認知症ケア向上委員会・PCC部会

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