「記念日」

  • チャプレン室「こころのサプリメント」

「記念日」

チャプレン室 瑞慶山 真

 

4月1日は、私たちにとって共通の記念日です。

1987年 4月1日に北中城若松病院が開院

アガペ会の公の働きがスタートした日です。

 

神様は人の心に思いを与え

始まりから今に至るまで 私たちと伴走してくださっています。

人は自分たちの走るべき道のりを走り

手にあるたすきを次の手に渡し想いを紡いできました。

 

スタッフ総勢28名でスタートした働きは

現在では、病院、老健、地域の事業所と

その数も増え、スタッフの人数も590名近くまで増えました。

 

全てに責任をもって導かれる神様は

一つひとつの働きを人の手に委ね

ご自身は仕える位置にいてくださっています。

 

それは、家庭を治める親が

幼子に仕える位置にいる姿から伺えるのによく似ているといえます。

 

親は子どもを

ないがしろにしたり、無理やり従わせたりしません。

その大きさと強さを

守るために、安心して進ませてやるために用います。

また、持っているものを分け与え

足りないところを補い整えてあげます。

起きているとき、寝ているときも

傍にいて必要に応えてくれるのが親です。

 

そのような支えを得ることで

失敗や苦い経験も乗り越えることができ

流した汗や涙の数だけ成長することができます。

 

アガペ会もそのように導かれてきました。

そのことに気づいたとき

私たちは「アガペに生かされ」ていたんだと

自分の体験として実感することができます。

 

その神様のお姿を模範として、

関わる方々や働く者同士の間でも互いに仕え合うことが

神様と人に喜ばれることであり

これからも歩き続ける「アガペに生きる」姿だといえます。

 

「仕えられるためではなく、仕えるためにわたしはきました」

イエス・キリストのことば

 

 

 

みな互いに謙遜を身に着けなさい。「神は高ぶる者には敵対し、へりくだった者には恵みを与えられる」のです。
(ペテロの手紙 第一5章5節)