こころのサプリメント『「ここにあったのか!」愛を見つける前と後』

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こころのサプリメント『「ここにあったのか!」愛を見つける前と後』

チャプレン室 長濱 カンナ

 

「はじめに神が天と地を創造された。」(創世記1:1)

 

聖書のはじめの言葉です。

はじめに神が天と地を創造されたのは、

人間が暮していけるように、まず環境を整えることが必要だったからです。

それは、赤ちゃんが生まれる前に、

ベビーベッドやおむつ、肌着などあらゆるものを準備して

誕生を待ちわびる親のようなものです。

なぜなら、親は我が子のいのちを生かすことしか考えていません。

愛しているからです。

親心と同じように、神様は私たち人間を形造る前に、

すべての必要なものを備えてくださったのです。

ここに神様の愛が表されています。

 

聖書は、すべての人たちのためのものです。

そして誰でも読めます。

とはいえ、自分は神様から愛されている存在であるということを

信じるか信じないかで、聖書のことばの理解・解釈は、大きく変わります。

 

皆さんが、親の愛を知ったのは、いつ頃ですか?

私は成人しても理解していませんでした。

親が子のために、いろいろやってくれるのは当然のことと思っていました。

私たち親子には、言葉が足りなかったのかもしれません。

振り返ってみると、親の心子知らずで、愛を感じることができなかったのです。

 

このような私でもクリスチャンになって7年くらい経ってから、

叔母との会話がきっかけで、親の愛を知ることができたのです。

それからというもの、親の態度や思いやる言葉の背景に、

愛情が隠れていることがわかるようになったのです。

 

聖書に「岩の上に家を建てた賢い人」の話があります。

だから、わたしのこれらのことばを聞いてそれを行う者はみな、

岩の上に自分の家を建てた賢い人に比べることができます。

雨が降って洪水が押し寄せ、風が吹いてその家に打ちつけたが、

それでも倒れませんでした。岩の上に建てられていたからです。

(マタイ7:24~25)

 

神は愛です。

聖書には、愛にもとづいて書かれた御言葉が詰まっています。

ましてや神は完全なお方です。

その御言葉を土台に据えたものは、

地に足をつけた歩みをすることができます。

すべてのものを創造された神様の愛は、私たちを力づけます。

ありのままの自分でいいのだと受け止めることができるようになります。

 

はじめに天と地を創造された神様の愛によって、

私たちが見る物事や世界の見方も広く、深く、大きく変わっていくのです。