こころのサプリメント「コロナ禍で迎えるクリスマス」

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こころのサプリメント「コロナ禍で迎えるクリスマス」

チャプレン室 伊是名 雅弥

クリスマスシーズンを迎えました。
デパートや商店街ではジングルベルの音楽が流れ、華やかなイルミネーションやクリスマスツリーが飾られ、クリスマス商戦真っ最中です。

 

皆さんはどのようなクリスマスを過ごされるのでしょうか。
クリスマスの過ごし方は、国によっても違いがあるようです。
日本では恋人とのデートや気の合う仲間たちとホームパーティーを開いて楽しみますが、
キリスト教徒の多い欧米や中南米の国々では礼拝に参加したり、家族と共に過ごすのが主流と言われます。

 

クリスマスは救い主としてお生まれになったイエス・キリストの誕生を祝い、礼拝する日です。
イエスは、すべての人を照らすまことの光として来られました。
イエスの灯す光は、神の愛を告げるグッドニュースであり、生きる希望と平安を与えます。

 

クリスマスの最初の光は、野原で野宿をしながら、夜通し羊の群れの番をしている羊飼いたちの心の中に灯されました。
当時のユダヤにおいて、羊飼いたちの身分は低く、人々から差別され、裁判で証言することも許されていなかったと言われます。

 

「恐れることはありません。今、私はこの民全体のためのすばらしい喜びを知らせに来たのです。
きょうダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです」。
(ルカ2章10~11節)
 

救い主誕生の知らせは、羊飼いたちの心に喜びを与えました。その知らせを聞いて、彼らはすぐに救い主としてお生まれになった幼子を探しに出かけたことが記されています。

 

救い主誕生の知らせが最初に告げられたのが、この世の権力者でもなく、社会的地位のある学者でもなく、貧しい羊飼いたちであったことの中に、友なき者の友となって、近づいて下さる神の愛を感じます。
救い主が共におられることで、私たちの心にも生きる力が与えられ、喜びが与えられます。
 

今年は新型コロナウィルスによる世界的な感染拡大によって、生活様式にも大きな変化がもたらされました。「三密を避ける」「不要不急の外出を避ける」「ソーシャルディスタンス」「手洗い」
「マスクの着用」「テレワーク」「オンライン会議」 ・・・・

 

このクリスマス。世界のコロナ禍にある人々に、また職を失い、事業の悪化や閉鎖を余儀なくされた人々に、感染の最前線に立って、治療にあたっている医療従事者とその家族に、主の希望の光が与えられ、主の守りと最善の導きが与えられますように。
そして一日も早い安全な特効薬やワクチンが提供されて、コロナの感染が収束するように、世界の多くの人々の祈りに合わせて、お祈りしています。