北中城若松病院 重度認知症デイケア
当デイケアが、通所される方達の生きがいと安心を生む場となるよう 『生きがいのある、安らぎの居場所』を提供することを当デイケアのコンセプトとして掲げています。
昔ながらの家には、家族が暮らす母屋があり、そして同じ敷地に「あしゃぎ」=『離れ』という日常の喧噪を忘れられる空間がありました。その空間として名づけられたのが、重度認知症デイケア「あしゃぎ」です。ご家族と暮らす母屋での時間を大切にしつつ、日中は離れで、自由気ままに過ごせるよう、建物も、職員のケアも暖かな雰囲気作りを目指しています。
当デイケアは、25名の定員、午前9時〜午後5時30分(送迎含)で、緩やかな時間の中で活動しています。
何故このような取り組みをしているかと言うと、認知症という病気の中心には記憶障害があります。この病気の始まりは、例えば買い物に行きたくても、何をどう準備して、何を買ったらいいか思い出せない。普段から当たり前に出来ていた事が、覚えられない、思い出せないことで「一人」では出来なくなってしまっている、という状態から始まります。それならば、「誰かの手を借りれば、今まで当たり前に出来ていた事が、また出来るようになる」のでは!という事で、私達の活動は、季節や天候に沿った生活作りを目指しているのです。
当ディケアでは認知機能へのアプローチとして2009年9月から臨床美術(クリニカルアート)を実施しています。臨床美術は、創作活動を通じて五感を刺激する働きかけを行い、「感性の脳」といわれる右脳を活性化していくものです。第1、3水曜日13:30〜15:30の2時間、全利用者様を対象として活動を実施しています。作品は随時院内に展示しており、地域の美術展等へも参加して展示しています。
例えば、作物の実る時期には畑を耕し、晴れた日は外でゲートボール、雨の日にはお部屋でゆっくりとゆんたくやオヤツ作りなど行っています。勿論、体力作りも重要で体操にも力を入れえています。この取り組みは、集団にはない、出来るだけ一人一人が自由に、好きな活動に参加出来ることで、自分らしさを大切に、安心感や満足感を持っていただくことを目的としています。
これからも、たとえ認知症になったとしても、ほんの少しのサポートがあれば、楽しい時間が過ごせる!この思いを利用者様、ご家族、職員、皆で分かち合い、母屋に帰ってからの生活をも支えて行きたいと思っています。