こころのサプリメント

「苦しみの時の慰め」

チャプレン室 瑞慶山 真

 
『いつも健康でいたい』、そのために出来ることがあれば日頃から心がけたい。
そのように考える方は少なくないと思います。
しかし、どんなに気をつけていても病気になる事があるのではないでしょうか。
 
体も大きく健康に育った私は、高校三年生の時に病気になりました。
ある朝、学校に行こうと靴を履くため体を屈めた時に腰を痛めました。
一瞬、背筋に電流が走ったような痛さで動けなくなり、その日の内に入院になりました。
 
この病気は治るんだろうか。いつまで入院するんだろうか。
この気持ち、誰にも分かってもらえない。ぼくは一人ぼっちだ・・・
悲しくなり、淋しくなり、眠れない日もありました。
元気のない私を見て、看護師やリハビリを担当される職員がよく声をかけてくれました。クラス仲間も、お見舞いに来てくれました。うれしかったです。
それでも夜になれば一人です。ベッドの周りをカーテンで囲い、時折、廊下に響くナースコールの音を、枕に顔を埋めながら聞いて夜を過ごした事もありました。
 
それから何日かたった日曜日の午後でした。
教会の方々がお見舞いに来てくれました。体が早くよくなるように、神様がいつも一緒にいる事で平安でいられるようにと祈り、励ましてくれました。
その日の夜、神様がいつも一緒にいてくれるという、あのお祈りを思い出しました。
一人じゃない、神様がそばにいてくださっている。
そう思えるようになってからは、不思議と安心して眠れるようになりました。
 
神様が、『あなたの周りには、ちゃんとあなたとつながっている人たちがいるよ』と気づかせてくれたんだと思えてうれしくなりました。
私は、自分が入院した事を通して、病気で入院する人の気持ちを知る事も出来ました。
入院している人たちを、なぐさめ、励まし、元気になってもらおうと一生懸命に働いている人々がいる事も知りました。
そして、神様がいつも私と一緒にいて、守ってくれていると感じる事ができました。
病気にならなかったら、きっと気づかなかったと思います。
 
本当に不思議です、今でも腰が痛くなる事はあります。
でも、それがきっかけで体の痛みや弱さを抱える人たちを支えるお手伝いがしたいと思うようになり、介護の仕事を25年近くしていたのですから。
入院するというあの出来事がなかったら・・・今とは違った私になっていたのかもしれません。
ですから、私は自分自身の事を振り返ってみて、この腰の痛みはきっと神様からのプレゼントだったにちがいないと思いました。
 
神様は、皆さまのためにも必要な慰めと励ましを用意してくださっています。
神様は『私があなたといつも一緒にいる』と語りかてくださっています。
そのために、助け手となる人も側に送ってくださいます。
神様からの平安が皆様の上にありますようにとお祈りさせて頂きます。
 
 
『神は、どのような苦しみのときにも、私たちを慰めてくださいます。こうして、私たちも、自分自身が神から受ける慰めによって、どのような苦しみの中にいる人をも慰めることができるのです。』

(Ⅱコリント1:4)