こころのサプリメント

「居場所がない時」

チャプレン室 田中 歩美

 
居場所がない時、私たちは落ち着かない気持ちになるのではないでしょうか。
なんとなく居心地が悪くて、落ち着かなくて、不安や心配にもなります。
ついには、自分の居場所を求めて、さまよい歩くことになるかもしれません。
 
聖書の中でも、居場所がない方々が出てきます。
今いる場所が、本当の居場所とは思えない、けれど、どこへ行ったら良いかわからず、心がさ迷い歩いているのです。
イエス様はその方々に、「神様」という居場所を教えられました。
神様のもとで生きるという新たな居場所を見つけたことで、生き方が変わる人もいます。
 
当時、ユダヤ社会はローマ国の支配下に置かれていました。
ローマ国へ税金を納めるために、ユダヤ人から取税人となって働く人も出てきました。
取税人は国へ治める金額以上のお金を取りたてて、自分の懐に入れていたため、同胞ユダヤ人から嫌われていました。
 
取税人の彼らは居場所がありませんでした。
取税人の一人として登場するザアカイもその一人でした。
イエス様はザアカイに声をかけ、共に食事をしました。
嫌われ者のザアカイにとって、イエス様に声をかけてもらい、食事を共にしてもらったことは大きな喜びだったと思います。
イエス様を通して、ザアカイは神様を知り、神様が自分を愛してくれていること、神様が自分に居場所を与えてくれることを知ったのです。
居場所を見つけたザアカイは、心を入れ替え、税金を騙した分は倍にして償うことを決めました。
 
イエス様は聖書の中で、
「人の子は、失われた人を捜して救うために来たのです。」(ルカの福音書19章10節)
と言われました。
居場所のない失われた人を、イエス様は捜しに来られました。
そして、私たちを日々愛してくださる神様という居場所があることを教えられたのです。
私たちは居場所があります。
神様はいつでも私たち一人一人のことを見てくださり、愛し、支えてくださいます。