こころのサプリメント

「絶望から希望へ」

チャプレン室 田中 歩美

 
人生山あり谷ありという言葉もありますが、私たちは生きている中で、様々な苦しみや悲しみに見舞われることがあります。
人生に希望が見いだせず、幸せな将来を思い描くこともできず、絶望的な気持ちで日々を送ることもあるかもしれません。
 
聖書の中でも、多くの苦しみや悲しみに見舞われる人たちが出てきます。
旧約聖書では、イスラエル人が敵国に捕まり、捕虜となって連れて行かれる場面が出てきます。
家や神殿は壊され、家族や友人も捕まり、いつ自国に帰れるかわからない、はたから見れば絶望的な状況です。
 
そういった状況の中、神様はイスラエル人に約束の言葉を与えます。
「わたしはあなたがたのために立てている計画をよく知っているからだ。それはわざわいではなくて、平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。」
(聖書 エレミヤ書29章11節)
 
気落ちして力を失うイスラエル人に対し、神様は「平安と将来と希望を与える計画がある」と告げたのです。
そして事実、神様の言葉は成就しました。
イスラエル人は70年後、敵国から解放され、無事に自国へ帰ることができたのです。
 
神様が励まし、共にいてくださったことで、イスラエル人は絶望的と思える状況でも、希望を持って生き続けることができました。
神様はイスラエル人だけではなく、私たち一人一人のためにも、励ましの言葉を与え、共にいてくださいます。
聖書を読むと、神様の励ましの言葉、愛の言葉、慰めの言葉が書かれています。
「私はあなたから決して離れることはない」と神様は約束してくださっています。
目に見える現状が絶望的なように思えても、神様と約束の言葉に希望を持つとき、生きる気力が湧いてくるのです。