こころのサプリメント

「祈ることの大切さ」

チャプレン室 林 利行

 
「いつでも祈るべきであり、失望してはならないことを教えるために、
イエスは彼らにたとえを話された。」 -ルカの福音書18章1節-
 
第99回全国高校選手権が始まろうとしています。この夏も全国各地から選抜され、選りすぐりの選手たちが甲子園球場に集まります。
 
私にとって、忘れられない高校野球の場面がありました。九回の裏、ツーアウト満塁です。次の一投で状況は変わるかもしれません。テレビの前で観戦している私にも、緊張と期待感で胸が高鳴ります。
 
ボールを手にするピッチャーの表情は真剣そのものです。
 
この場面でテレビカメラは、攻撃する側、守る側のアルプススタンドにアングルを合わし、双方の応援団が応援を休んで、祈るような気持ちで手を合わせている姿を映していました。まるで甲子園球場全体が一つとなっているようで、緊迫した場面の中にも、静けさを感じるひと時でした。
 
祈りは、人として、いざという時の自然な姿ではないでしょうか?
 
私は中学生の時、洗礼を受けましたが、高校三年生になって、卒業後の進路のため真剣に祈るようになりました。
 
私のことを温かく見守ってくださる教会の方が「例え前後左右に壁があっても、上はいつでも開かれている。父なる神はあなたの祈りに耳を傾けています」と、目を天に向けて、神様を見上げること、祈ることの大切さを教えてくださいました。
 
そして、神様が道を整えてくださり、神学校へと導かれていきました。祈りは父なる神様にとどいていることを確信しました。
 

私たちの現実は、時に失望することもあります。困難な状況が続くこともあります。しかし、どのような時にも祈ることを決して休んではなりません。神様は祈りを通して働かれるのです。結果は神様の手にゆだね、祈ること、そして信仰の友と祈り合うこと、祈りによって一つとなることに心を向けていきたいものです。
 

さて、今年もどんなドラマが甲子園球場で待っているでしょうか。高校球児たちの熱戦に期待しましょう。